あの「バチバチ…」が恋しい。私の音楽はレコードから始まった

エッセイ

色々あった人生を笑って過ごすことにしました♪

先日、商店街を歩いていると、一軒の古レコード屋さんが目に入りました。

今ではレコードを見かける機会も少なくなりましたが、そのお店の前で足を止めた瞬間、懐かしい記憶が一気によみがえってきたのです。

今日は、私の音楽の原点ともいえるレコードの思い出を書いてみたいと思います。

あの「バチバチ…」が恋しい。私の音楽はレコードから始まった

最近はスマートフォンを開けば、好きな曲がすぐに流れます。

SpotifyやYouTube Musicなどで、何千万曲もの音楽が手軽に聴ける時代になりました。

それはとても便利で、本当に素晴らしいことです。

でも時々、ふと思い出す音があります。

「バチ……バチバチ……。」

レコードに針を落とした瞬間に聞こえる、あの小さな音。

その音を聞くだけで、私は一瞬にして中学生だった頃の自分の部屋へ戻ることができます。

目次

中学生で初めて買ってもらったステレオ

中学生の頃、父が展示会へ連れて行ってくれました。

そこで買ってくれたのが、私にとって初めてのステレオセットでした。

当時のステレオは、今では考えられないくらい大きなものでした。

左右には大きなスピーカー。

チューナー、アンプ、レコードプレーヤー。

それぞれが独立した立派な機械で、狭い私の部屋の三分の一ほどを占領していました(笑)。

それでも嬉しくて仕方ありませんでした。

「自分だけの音楽の世界ができた!」

そんなワクワクした気持ちは、今でも鮮明に覚えています。

ステレオと一緒に選んだLPレコード

当時はステレオを購入すると、好きなLPレコードを選ぶことができました。

私が選んだのは、イーグルスの『Hotel California』と、ABBAの『Arrival』でした。

『Dancing Queen』や『Money, Money, Money』が収録されているアルバムです。

今思えば、中学生にしては少し大人っぽい選択だったかもしれません。

でも、あの頃から洋楽の世界に夢中でした。

何度も何度もレコードをかけては、お気に入りの曲を聴いていました。

家族それぞれに流れていた音楽

兄の部屋からは、松田聖子ちゃんのレコードやアニメソング、そして「風」や「アリス」のフォークソングが流れていました。

私は洋楽。

同じ家に住んでいても、それぞれの部屋から違う音楽が流れていました。

「もう少しボリュームを落としなさい!ご近所迷惑!」

と母によく言われていました。

今のようにイヤホンで一人ひとりが音楽を楽しむ時代ではありません。

家中に音楽が響いていました。

「今日は兄がアリスを聴いてる。」

「今日は松田聖子ちゃんだ。」

そんなことが自然とわかる、温かい時代だったように思います。

音楽を迎える儀式

でも、一番好きだったのは曲そのものではありません。

レコードジャケットのデザインも素敵で、お気に入りのものを部屋に飾っていました。

そして、ジャケットからレコードを、指紋が付かないようにキズが付かないように、そっと取り出し、ターンテーブルに置く。

回り始めたら、アームをゆっくり動かして慎重に針を下ろす。

「バチ……バチバチ……。」

「あ、始まる。」

あの数秒、期待で胸が高鳴る瞬間がたまらなく好きでした。

音楽を聴くというより、音楽を迎える儀式のようでした。

今はスマートフォンで3秒あれば好きな曲が流れます。

それはとても便利で、いつでもどこでも音楽を楽しめる素晴らしい時代です。

でも、レコードには「待つ楽しさ」がありました。

曲が始まる前の静かな時間。

「もうすぐ始まる。」

その期待感まで含めて、私にとっては音楽だったのです。

今だから思うこと

便利になった今だからこそ思います。

昔の音楽は、少しだけ手間がかかりました。

だからこそ、一曲一曲を大切に聴いていたような気がします。

今でも『Hotel California』を聴くと、あの大きなステレオ、狭い部屋、そして展示会で父が買ってくれた日のことまで思い出します。

父があの日くれたのは、ステレオだけではありませんでした。

音楽を好きになる人生。

それが父からの一番大きなプレゼントだったのかもしれません。

音楽は、曲だけじゃない。

その時代の景色や空気、そして家族との思い出まで、一緒に連れてきてくれます。

商店街で見つけた一軒の古レコード屋さん。

あの日の「バチ……バチバチ……」は、今でも私の心の中で静かに鳴り続けています。

あなたにも、音楽を聴くと思い出す風景はありますか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪

えむでした🙋‍♀️

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