色々あった人生を笑って過ごすことにしました♪
今日は、レジェンドのこの方、松任谷由実さんを書きます。
ユーミンは「終わり」を美しく描く。60代になってわかった歌詞の深さ
中学生の頃、私は少し背伸びをしながら、松任谷由実を聴いていた。
なんだか大人っぽくて、おしゃれで、少し文学的。
友達が流行りのアイドルを聴いている中で、「私はユーミンを聴くんだ」と、少しだけそんな自分に酔っていた気もする。
でも60代になった今、改めて思う。
数々の名曲がありますが、ユーミンの凄さは、「終わり」を書くことなのだと。
しかも、それをただ悲しくは書かない。
切ないのに、美しい。
ユーミンの曲は“小説”みたいだった
中学生だった私は、「翳りゆく部屋」を聴いて衝撃を受けた。
「死」という言葉にドキッとしたのを覚えている。
当時はまだ子どもで、大人の孤独や喪失感なんてわかっていなかった。
それでも、あの曲には何か特別な空気があった。
古い洋館のような部屋。
重たいカーテン。
午後の薄暗さ。
静かなピアノ。
まるで短編小説を読んでいるようだった。
ユーミンの歌詞は、説明しすぎない。
だから聴く人が、自分の人生をそこに重ねられる。
若い頃は雰囲気に酔っていた曲を、年齢を重ねると、今度は人生の側から理解してしまう。
それがユーミンの凄さなのだと思う。
「終わった後」を描く人
普通の恋愛ソングは、「好き」や「幸せ」を歌うことが多い気がする。
でもユーミンは違う。
恋の真っ最中よりも、「終わった後」を描くのが本当に上手い。
海を見ていた午後
例えば「海を見ていた午後」。
山手のドルフィン。
ソーダ水の中を通る貨物船。
派手な出来事は何も起きない。
それなのに、もう戻れない恋の空気が、静かに漂っている。
「別れた」とはっきり言わないのに、終わってしまった時間が見える。
卒業写真
「卒業写真」もそう。
卒業式の歌というより、その後の長い人生の中で、ふと誰かを思い出す歌のように感じる。
若い頃は「懐かしい歌」だった。
でも今聴くと、「戻れない時間」そのものが胸に響く。
「終わり=不幸」ではない
そして、私がユーミンの曲で一番好きなところ。
それは、「終わり」を不幸としてだけ描かないこと。
もちろん切ない。
寂しい。
戻れない。
でも、その終わりがどこか美しい。
人生は、失うことの連続だ。
若さ。
恋。
家族との時間。
あの頃の自分。
どんなに願っても戻らないものがある。
でもユーミンの歌は、
「あの時間があったから今がある」
そんなふうに、過去を優しく包み込んでくれる気がする。
世界が優しく見える瞬間
私が一番好きな曲、「やさしさに包まれたなら」。
若い頃は、おしゃれで不思議な歌だと思っていた。
でも今は、この曲が伝えていることが少しわかる気がする。
苦しい時には、景色は灰色に見える。
でも、少し心が落ち着いた朝。
カーテンを開けて、木漏れ日を浴びながら、「幸せだな」と思える瞬間がある。
人生の問題が全部解決しているわけではない。
それでも、光や風や季節に救われる瞬間がある。
そういう時、世界は少し優しく見える。
ユーミンの曲も、きっと同じだ。
悲しいのに、美しい。
終わったのに、温かい。
えむの一言
若い頃は、ユーミンの世界観に憧れて聴いていた。
少し大人っぽくて、少し孤独で、どこか文学的。
そんな空気をまとった自分に酔っていたのだと思う。
でも60代になった今、あの頃はわからなかった歌詞の意味が、人生を通ったあとだからこそ胸に響く。
失ったもの。
戻らない時間。
終わってしまった関係。
それでも確かに美しかった瞬間。
ユーミンの曲は、「終わったから不幸」ではなく、「終わったあとにも人生は続いていく」と静かに教えてくれる。
だから私は今でも、木漏れ日の入る朝にユーミンを聴く。
あの頃の自分と、今の自分が、同じ曲の中でそっと重なる気がするから。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊
えむでした🙋♀️

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